徴兵制と職業軍人の違いとか考えてたら思考が明後日の方向へ。
集団的自衛権と徴兵制がなんだかセットになっているとの、謎の危惧を募らせる人が多い様に思う。
徴兵制ってのは、軍隊の人数をある一定数かき集めるには都合がいい。
ただし、徴兵制の場合、数年間の任期であり、その間に軍隊としての訓練をしてようやく半人前になる頃に任期が終わる。
そして、隣国でも徴兵制逃れが横行しているように、基本的に嫌なのに入隊するわけだから、その練度や士気の低さは言わずもがな。
一方、現在の自衛隊や米軍の様に志願兵制度の場合、職業としての矜持もあり、士気は入隊時から高い。
お金のためという者も多いだろうが、嫌で入隊するというのはごく少数であり、基本的に徴兵制と同様の訓練期間であっても練度の向上は職業軍人の方が上である。
しかも、基本的に長く軍籍にとどまる者がほとんどで、全体の練度が下がりにくい。
軍全体のレベルが上がっていくため、規律や士気などは高くなりやすい。
徴兵制では職業軍人が少なく、しかも上官であるため、軍全体のレベルは下がりやすい。
特に末端の兵士のモラルなどが著しく違う様に見受けられる。
災害時における自衛隊の救助活動が見事であるのは、やはり職業軍人ならではだと思う。
また、徴兵制の場合、現在少子高齢化の進む日本において将来的に軍人の数が維持できない恐れが大きい。
職業軍人だけでもその可能性は大いにあるが、徴兵制である場合の方がよりその影響が大きいだろう。
さらに、働き盛りの生産世代である数年間を軍隊に費やすことになると経済への影響も懸念される。
つまり、徴兵制はとても不効率な制度であるので、採用されるなんてことはまずあり得ないであろうと思われる。
そもそも法治国家なんだから法律を作るのが先だし、集団的自衛権の閣議決定みたいにえいやっと決められる様なもんでもないし。
しかも、最近では戦争のつくりかたなんて絵本もあって、9条教の人がせっせと書いたんだろうなと思うけど、戦後の日本が平和である事が前提になっている。
だけど本当にそうだろうか?
相当数の北朝鮮による拉致被害者が今もなお日本に帰国することができていない。
拉致事件は国家ぐるみの犯行であり、日本国民がその主権を奪われている状態というのは戦争状態に他ならないのではないのだろうか。
竹島は韓国による不法占拠状態が続いている。
国際法にのっとれば、北方四島はもとより、南樺太、千島列島も日本国固有の領土であり、旧ソ連から始まり、現ロシアによる国土の不法占拠状態が続いている。
特に北方領土はそこで生まれ育った日本人の故郷がロシア国に踏みにじられている状態だ。
それなのに、交戦権の排除条項である憲法九条を平和憲法だと信じられる人々は何を見ているのだろう。
戦後から70年足らずもの月日が流れているが、日本はその永きにわたり、侵略を受け続けており、目下戦争状態であると言っても過言では無いと思う。
中東地域の様に多くの人命が危険にさらされるような状態だけが戦争なのでは無く、国民の主権が他国によって侵害されている状態も戦争なのだと思う。
とりあえず、脳内がお花畑になってる九条教の信者は嫌いってことで多分間違いない。